『いまじんすらっぷ!』開発談1
ということで新作ゲームが完成しました。
いやはや、今回はゲーム制作中にいろいろありました。。
一度ゲーム制作を挫折し、その後に初めから作り直したものがこの作品です。
今回のゲームは、以前にトップページの日記帳にも書いたのですが2008年冬コミへの出展を目指して制作を開始しました。
コミケ出展ということでいつもよりもっとクオリティが高いゲームにするため、ある絵師さんと二人で共同で制作することを企画しました。
ジャンルはノベルゲームです。
一人での作業ではないのでまずはゴールまでのイメージを形にするため企画書の作成から始めます。
物語の概要、舞台、キャラクター像といったゲームそのものに関する内容や、
スケジュール、役割分担などの制作の進め方までをその企画書に記述し、互いの意識あわせを行いました。
企画書を作り終わった段階では、大雑把なスケジュールではありましたが冬コミには十分間に合う内容だと当然そのときは思っていたわけです。
それと、企画段階での頭の中で思い描いた物語の構想は、これはもう感動必至!と思えるほどのものであり、制作意欲はかなり高まっていました。
企画が終わったら早速シナリオを書き進めていきます。
しかし、シナリオを書き出して間もなくすると早くも壁にぶつかります。
企画段階で思い描いたものと、実際にテキストファイルに書き出しているものとで、ものすごい違和感を感じ始めたのです。
違う!
こんなんじゃない!
もっとおもしろいはず!
もっと人を引き寄せられるような内容のはず!
頭の中で思い描いた内容は、作業を進めていくうちにどんどん掠れていき、つまならないと思うようになっていくということは、今まで公開してきたゲームを作っていたとき重々感じていました。
(こう思うのって僕だけじゃなく他の作者さんも同じなのでしょうかσ(^_^;)?
しかし今回はそのギャップが今まで経験したことがない大きさでした。
シナリオを書き進めていっても「何か違う」と思うことが多く、なかなか納得がいかないため書いては書き直しを繰り返すことになります。
すると、次第に書くのが重たくなってきてしまったのです。
これはたぶん大作にしようと意気込み過ぎて、自分のふろしきにはとても収まりきらないものを企画してしまったことが原因なのでしょう。
ここでもし一人で制作をしていたとすると、間違いなく投げ出していました。
でも今回は絵師さんがおり一人で制作しているわけではありませんし、こんな絵を描いてほしいみたいなことをお願いしてしまっているため投げ出したくてもなかなか出来ません。
そうしてあまり気が乗らない作業を続けていくわけですが、そもそもそんな状態では作業がほとんど進まず、余裕と思っていたスケジュールが崩れ始めていきます。
そんな中、夏コミの季節がやってきました。
コミケの開催地が東京ということで地理的な問題などにより行ってみたいとは以前から思っていましたが、なかなか行けず、今回が初めての参加となりました。
会場の大きさ、雰囲気などに圧倒され戸惑うばかりの一日でしたが、それでも色々ブースを回り、楽しい時間を過ごしました。
ああいう雰囲気の中にいると、やはり自分も出展してみたいと思うわけで、挫折間近にも関わらず冬コミの申込用紙を購入するわけです。
そして帰りの新幹線で申込用紙を読んでいたわけですが、冬コミの出展申し込み期限が残り数日しかないことに気がつきます。
ここで、この時点でまだゲーム完成までの道のりが全く見えていないこの状況で申し込むのは無謀だと判断し、申込用紙は購入しましたが冬コミ出展は諦めました。
そして絵師さんと会話をし、ゲーム制作の取り止めが決まったわけです。
しかしせっかくだから二人で何かを作ろうということになり今回のゲームを作る運びとなったのです。
この続きは次の記事で。。