20年前……
幾度となく繰り返される戦争
過度の資源使用
そして、核兵器による破壊
母なる大地、地球は我々人類によって暗黒の惑星とかしてしまった。
住処を失った人類は新たな故郷を求めた。
以前より開発を進めていた宇宙に浮く都市、宇宙ステーション。
人類は宇宙に上がった。
だが、地球に住む全ての人々がそこへ行けるわけではなかった。
取り残された人々は死にかけた地球で生活を続けた。
極寒、疫病、大気汚染、届かぬ太陽光
すでにそこは生物が住める場所ではなかった。
瞬く間にあらゆる生物は絶滅していった。
それは人間という生物も例外ではなかった。
現在……
生き残った人々は団結した。
そして決意した。
残された最後の力
これを宇宙で暮らす彼らに憎しみの大火として放つことを……。
宇宙で生まれた子供たちはこの事実を知らない。
刻は西暦2208年
二つに分かれた人類はまた愚かな行いを繰り返そうとしていた……
登場人物
シュン 15歳
第8宇宙ステーションに住む少年。
厳しい試験を突破し一年前、政府軍候補生となる。
候補生の中でも群を抜く適正の持ち主から構成される
選抜隊のメンバーに選ばれる実力者。
すでに正規軍に混じり、いくつもの実戦を経験している。
レナ 16歳
明るくてやさしい女の子。
シュンとはよく痴話喧嘩(言い争い)をする仲である。
最後はいつもレナが勝つ。
パイロット志望で、その腕は一級品。
だが、実戦よりの演習となるとそれは鈍ってしまう。
ケイト 16歳
シュンの親友。
パイロット志望、腕はいまいちパッとしない。
異性に対して激しく興味を示す。
特にこれと言った特徴がないのが特徴。